真夏の高温の中、フットサルを2時間半やったら軽い熱中症になりました。
どうも、管理人の本杉です。
ものすごく暑いのに鳥肌が出始めたので、身の危険を感じましたね(汗)
皆さまもしっかり水分補給をして、体調管理にお気をつけください!
reyn spooner(レインスプーナー)とは?
今回はreyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツについてお話ししようと思いますが、その前にまずブランドの歴史について簡単に解説します!
reyn spooner(レインスプーナー)というブランドは、1950年代に存在した「レインズ社」と「スプーナー社」が合併して、1962年に創業したファッションブランドです。
レインズ社は、1950年代の初期にカリフォルニアのカタリナ島で紳士服洋品店を経営、のちにビジネスの拠点をハワイに移し成功を収めます。
一方スプーナー社は、1950年代の中期にハワイのワイキキで設立し、1台のミシンのみで質の高いサーフトランクスを生産していました。
しばらくすると、レインズ社の創設者であるレイン・マッカラーがデザインした水着やシャツを、スプーナー社の創設者であるルース・スプーナーが縫製を始めます。
そういった経緯があり、1962年にreyn spooner(レインスプーナー)が創業します。
reyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツが誕生したのはそれから4年後の1966年で、アロハシャツで初めてプルオーバーのボタンダウンシャツをデザインしました。
ハワイでは「アロハ・フライデー」といって金曜日に男性はアロハシャツ、女性はムームーを着る習慣があります。
これは、ハワイファッション協会のメンバーであったレイン・マッカラーが、地元の企業に仕事でアロハシャツを着れるよう説得したのが始まりだと言われています。
当時のアロハシャツは、旅行者向けのおみやげ品や現地の人の衣装として生産されていた為、デザイン性や品質的にもあまりいいものではありませんでした。
そこでreyn spooner(レインスプーナー)は、カジュアルはもちろんビジネスにも使用できる上質なアロハシャツを完成させました。
プリントデザインされた生地を裏返した「リバースプリント」のアロハシャツは、現在でもreyn spooner(レインスプーナー)の代名詞と言えます。
リバースプリントのプルオーバーボタンダウンアロハシャツ(1980年代ハワイ製)
年代によって異なるタグのデザイン
reyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツは、生産時期によって生産国やタグのデザインが異なります。
先ほど紹介したブルー系のラハイナセイラー(ハワイの州旗、州花、州鳥、州木のデザイン)のタグはこんな感じです↓
現在では様々なタグのデザインが存在するreyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツですが、一番オーソドックスなのはこのフラガールのタグです。
年代によってフラガールの乳首や水着の有無、色の違いがあります。
このタグは通称金タグ(乳首無し)と呼ばれるデザインで、1980年代前半のハワイ製になります。
ちなみに1970年代のモデルは金タグ(乳首有り)、1990年代になるとフラガールが水着を着用し、色も多色使いでカラフルになります。
ディテールの解説
せっかくなので、アロハシャツのディテールについても少し解説したいと思います!
まずは気分転換に別の柄をどうぞ↓
こちらはブルーのボディに薄いイエローで花や葉がデザインされています。
reyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツに使用される生地は大きく分けて2種類あり、100%コットンとコットン×ポリエステルがあります。
画像のモデルは100%コットンの生地を使用しており、やさしい色合いとソフトな肌触りが特徴です。
型は王道のプルオーバーで、襟の仕様はボタンダウンです。
ちなみにプルオーバーというのは、前立て(フロントボタン部分)が途中までしかなく、頭から被って着用するタイプのことで、ボタンダウンというのは、襟の先をボタンで留めるタイプのことです。
プルオーバーのボタンダウン仕様というのがreyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツで最も有名なモデルで、管理人の私物もすべてこのタイプです。
もちろん襟がレギュラーカラーで、前立てがフルオープンの一般的なシャツのデザインのモデルもあります。
ただ、せっかくreyn spooner(レインスプーナー)を着るならプルオーバーのボタンダウン仕様がいいかな~と個人的には思っております。
袖と裾はブラインドステッチ
reyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツは縫製にもこだわっており、袖と裾がブラインドステッチ(まつり縫い)です。
袖の裏側をめくるとこんな感じで縫製されています。
ブラインドステッチとは、表に縫い目が目立たないように縫う方法です。
スカートやスーツの裾上げによく使われますね。
ヴィンテージのTシャツの袖にもブライドステッチが使われていることがあります。
柄が主役のアロハシャツにとって縫い目が目立ちにくいブラインドステッチは、とても効果的な縫製方法と言えます。
ボディとポケットの柄がきちんとつながっている
良質なアロハシャツの特徴としてよく言われるのが、ボディとポケットの継ぎ目部分の柄がきちんと合っている点です。
ポケットの継ぎ目部分の花や葉が切れておらず、きちんと合わさっています。
これ、一見当たり前に思われるかもしれませんが、結構手間なんですよね。
例えば白い無地のシャツであれば、白い生地のどの部分をポケット用に切り取っても、出来上がるのは白い無地のポケットです。
一方、柄のシャツのポケットを作ろうと思った時、ボディとまったく同じ柄をポケット用に切り取らないといけません。
柄の選定は機械では出来ませんので、人間がきちんとポケット用に切り取る柄を生地から見つけなければなりません。
このように柄をきちんと合わせたポケットを作ろうとすると、手間がかかるんですね。
大量生産品にはできないディテールです。
細かな点ですが、今後柄シャツを買う際の参考にしてみてください。
タグの種類も様々
reyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツは、定番のフラガールデザインのタグ以外にも様々な種類が存在します。
このシャツのタグはこんな感じ↓
“commemorative classics”シリーズと呼ばれるモデルで、過去に人気のあったプリント柄だけを復刻したシリーズです。
管理人もこの良柄に一目惚れして購入したので、当時から人気があったのは納得です。
タグ自体のデザインもカラフルで可愛らしいですね♪
アロハシャツでクリスマス!?
最後にもう1枚ご紹介します!
これはちょっと珍しいモデルなんですが↓
どうでしょう?
パッと見た感じですと、おそらく普通のアロハシャツに見えると思います。
では、柄を近くで見てみましょう↓
なんと!?
アロハシャツを着たサンタおじさんが仕事をサボってフラガールをナンパ・・・ではなく、ウクレレを弾いてます♪
これは”MELE KALIKIMAKA”(ハワイ語でメリークリスマスの意味)とタグに記されたクリスマス限定モデルです。
ハワイでクリスマスって、あまりイメージ湧かないですよね。
12月のハワイは相変わらず太陽が照りつける南国ですが、毎年きちんとクリスマスツリーやイルミネーションが綺麗に飾られ盛大にイベントが開催されています。
クリスマス限定モデルのブランドタグ
ブランドタグもクリスマス限定モデル用にデザインされています。
クリスマスを連想させるカラフルな色使いで可愛いですね。
シャツのブランドタグは襟の内側に付いていますので、着てしまえば人目にふれることはありません。
見えない部分もきちんとこだわっているreyn spooner(レインスプーナー)はさすがですね◎
製造された年が分かる!?
クリスマス限定モデルは毎年柄が変わるのですが、実は柄の中に密かに生産された年が記されています。
このモデルにもきちんと年数が記されていました。
2005年製なんですね、これ。
そんなに古いモデルではないですが、柄がとても気に入っているので今後も大事に着ていきたいと思います。
アロハシャツは奥が深い
アロハシャツって、本当に様々な柄があって見ているだけで楽しめる洋服だと思います。
まだ管理人が服屋で働いていた時は、毎年真夏になるとreyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツをディスプレイに飾ったものです。
reyn spooner(レインスプーナー)のアロハシャツはいまだにファンも多く、本当に長く着ることのできる洋服です。
といっても、アロハシャツは好みが大きく分かれますし、決して若者や女性にウケる洋服ではないとは思います。
それでも、管理人はこれからもずっと着続けていきます◎
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